夏野の驚異の部屋

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【オススメ本】本紹介&感想 『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源』

どうも皆さんこんにちは。

篠虫です。

 

 

 

今回紹介するのは、いまだ謎の多い生き物についての本です。

 

 

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

 

 

 

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ぐねぐねと動く腕やぬるぬるした皮膚を”気持ち悪い”と思う人がいるし、

反対に”食べたら美味しい”という人もいる。

 

 

それが「タコ」(もしくはイカ)ですね。

 

とりわけ昔から食用としてきた我々日本人にとっては、その特異な見た目に比べて身近な存在だと言えます。

 

またキャラクター化・マスコット化も多くされている海の生き物の1つだと思います。

 

しかし、欧米諸国では一部を除き食用にはされていません。

 

文化が違えば、同じ生き物一種類見ても全く異なる捉え方をされているのがよくわかります。

 

 

そんなタコですが、実は頭が良いことが知られています

(頭が良い、というのは基準や定義が難しくあまり正確な表現ではありませんが、ここでは便宜上、使用しています。)


タコの知能を実験 (experiment of octopus intelligence)

 

参考に動画を1つ紹介しましたが、他にも「タコ 実験」で検索すれば多数の動画や記事がヒットします。

 

動画では、蓋のない中が空洞で透明な四角柱にタコの大好物・カニが入っています。

視力の良いタコはすぐさまカニに気付いて、襲いかかりますが壁に阻まれ食べられません。

しかし、しばらくすると上から中には入れることを発見し、そのままカニにありつけました。

 

タコは訓練すれば、瓶の蓋を回して開けたり簡単な迷路を解いたりすることが可能です。

 

 

この本では、頭が良く独自の進化を遂げたタコを中心とした頭足類に「心」が存在するのかを考えていくものです。

 

ちなみにここでいう「心」とは(本書の冒頭でも説明がありますが)、原文の「mind」を訳したものです。英語のmindは、心全体の中でも特に思考・記憶・認識と、人間で言うところの「頭脳」と関連する精神活動を表していることを、先に説明しておきます。

 

 

 

さて、本書は「心」や「意識」の定義から始まり、動物の歴史、いつどんな進化の道筋を辿って神経系が生まれたのか、タコやイカの生態や研究を元に話が展開されていきます。

 

 

タコやイカなど頭足類が他の生き物と比べて、何が凄くて何が特殊なのか。

 

1つに、脳の大きさがあります。

一般的に動物の脳は個々の種の身体のサイズに合わせた大きさ、もしくは生態・生活に応じた適切な大きさがあります。

 

例えば、個体間で音や動きによる高度なコミュニケーションを行なう場合、それを発信し受け取り意図を読み取る能力が必要なため、必然的に進化の中で脳は大きくなります。

 

しかし、例外もあって脳が身体のサイズの比率を考えると、極端に大きい/小さい動物も存在します。

 

タコは身体と比べて脳が大きい種です。

 

ですが、どうして底まで大きな脳を持っているのかはわかっていません。

さらに、脳だけでなく全身に神経系――ニューロン――を持っており、筆者によれば脳による"中央集権的"な身体の制御よりも、1本1本の腕ごとに自由に動き回ることが可能であるというのです。

 

なんとも不思議な生き物です。

人間からすれば、自分の手足が意識しないで物を掴んだり投げたりちぎったりしているイメージです。

 

しかもタコの腕の吸盤には、触覚だけでなく味覚や嗅覚も感じ取れる感覚器が備わっているため、腕をぐーっと伸ばして辺りを探ればそれだけで周囲の敵や獲物の有無が判別できるのです。

 

 

 

こうした突出した能力の数々は、一体何のために獲得したものなのか。

 

 

ただの行きすぎた進化の産物か。

 

 

それとも生活上、必要だったからなのか。

 

 

そして、本当にタコには「心」があるのか。

 

 

 

全てはこの本の中に書かれています。

気になった方はぜひ読んでみてください!

 

タコやイカに対するイメージが、ガラッと変わりますよ(*´∀`*)

 

 

 

それではまた!

(。・_・)ノ